オンライン診療を受けてみたいけれど、費用がいくらかかるのか不安に感じていませんか。保険は使えるのか、対面より高くならないのかと気になる方もいるかもしれません。この記事では、オンライン診療の費用の内訳や保険適用の考え方、受診前に確認しておきたいポイントを、対面診療との違いにも触れながらやさしくまとめました。この記事を読んだ方に費用の仕組みについて知ってもらうことで、安心してオンライン診療を活用するための一歩となれば幸いです。
オンライン診療の費用は保険が使える?

オンライン診療は、国の指針に沿って行われる保険診療であれば、対面と同じように健康保険が適用されます。一方で、目的によっては全額自己負担になる場合もあります。まずは保険適用の考え方から見ていきましょう。
保険診療なら自己負担は1〜3割
オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンのビデオ通話などを使って、自宅から医師の診察を受けられる仕組みです。健康保険が適用される場合、自己負担の割合は対面診療と同じ1〜3割になります。
オンライン診療の適切な実施に関する指針(厚生労働省)では、安全にオンライン診療を行うためのルールが定められています。この指針に沿って行われる診察であれば、保険診療として受けられることが一般的です。
保険を使うには、マイナ保険証や資格確認書などの情報を医療機関へ登録することが一般的です。マイナ保険証とは、健康保険証として利用登録したマイナンバーカードのことです。登録の手順はアプリやサイトごとに異なるため、予約時の案内を確認しておきましょう。
なお、症状や薬の内容によっては、オンラインでの診察が難しい場合もあります。保険での受診可否も含めて、予約時に確認できると安心です。
自由診療のオンライン診療は全額自己負担
同じオンライン診療でも、健康保険が使えない自由診療として提供されるものがあります。自由診療とは、保険が適用されず費用の全額を自分で支払う診療のことです。
美容やダイエットを目的とした処方などは、自由診療になることが一般的です。料金は医療機関が独自に設定しているため、同じ内容でも金額に差があります。
保険診療か自由診療かで、支払う金額は大きく変わります。予約の前に、受けたい診療がどちらにあたるのかを確認しておくことが大切です。
オンライン診療の費用の内訳

オンライン診療の費用は、診察料と薬代のほかに、システム利用料や薬の配送料が加わる場合があります。それぞれの内容と保険適用の有無を、順番に整理していきましょう。

主な費用は4つに分けられる
オンライン診療でかかる主な費用は、次の4つに分けられます。全体像を知っておくと、支払いのときに慌てずにすみます。
| 費用の項目 | 内容 | 保険適用 |
| 診察料 | 医師の診察に対する料金 | 適用される(保険診療の場合) |
| 薬代 | 処方された薬の料金 | 適用される(保険診療の場合) |
| システム利用料 | 予約やビデオ通話の仕組みの利用料 | 適用されない |
| 薬の配送料 | 薬を自宅へ送ってもらう場合の送料 | 適用されない |
診察料と薬代は、保険診療であれば1〜3割の自己負担になります。一方、システム利用料と配送料は保険の対象外となるため、全額を自分で支払う形です。
▼ 【薬剤師監修】オンライン診療の処方箋はどうする?薬の受け取り方
「診察後の薬の流れにお悩みの方は、ぜひオンライン診療の処方箋の扱い方についてもご確認ください。」
システム利用料は医療機関ごとに異なる
システム利用料とは、オンライン診療の予約やビデオ通話などの仕組みを使うためにかかる料金です。保険適用外のため、金額は医療機関やアプリごとに設定されています。
無料としている医療機関もあれば、診察のたびにかかるところもあります。予約の前に金額を確認しておくと、想定外の出費を避けやすくなります。
公式サイトや予約画面に記載が見当たらないときは、問い合わせ窓口で確認してみましょう。
薬代と配送料は薬局側で支払う
処方された薬の料金は、診察料とは別に薬局で支払います。オンライン服薬指導とは、ビデオ通話などで薬剤師から薬の説明を受ける仕組みです。これを利用すると、薬を自宅へ配送してもらえます。
配送を利用する場合は、送料がかかることが一般的です。送料の金額や支払い方法は薬局ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。
処方箋の受け渡しをネットで進められる薬局は、オンライン薬局と呼ばれています。たとえばはなせる薬局オンラインでは、処方箋をスマホで撮って送るだけで薬の準備が進みます。薬局で長く待つ必要がなく、薬や費用の疑問を自宅から薬剤師に相談できる点も安心につながります。
処方箋を撮って送るだけ。お薬の気になることは、LINEで薬剤師に相談できます。
LINEで相談する▼ 【薬剤師監修】オンライン服薬指導とは?流れ・要件と受けられる場面
「自宅での薬の受け取りが気になる方は、ぜひオンライン服薬指導の流れについてもご確認ください。」
支払いはオンラインで完結することが多い
オンライン診療の支払いは、クレジットカードなどによるオンライン決済が中心です。診察が終わったあとに、登録したカードへ自動的に請求される仕組みが多くなっています。
医療機関によっては、アプリ決済やコンビニ後払いに対応していることもあります。薬局への支払いも、配送を利用する場合はオンライン決済や代金引換が使われることが一般的です。
支払いの記録は、アプリやメールの明細で確認できます。金額に気になる点があったときは、早めに医療機関や薬局へ問い合わせてみましょう。
対面診療と費用はどう違う?

オンライン診療と対面診療では、診察料の設定や付随する費用に違いがあります。どちらが安いと言い切れるものではないため、全体で比べる視点を持つと選びやすくなります。
診察料の設定が異なる場合がある
保険診療の診察料は、国が定める診療報酬という仕組みで決まっています。診療報酬とは、診察や検査などの医療行為ごとに定められた公的な料金のことです。
オンライン診療の診察料は、対面診療とは異なる設定になっている場合があります。点数は定期的な改定で見直されるため、具体的な金額は医療機関や時期によって変わります。
正確な費用が気になるときは、受診したい医療機関へ直接確認するようにしましょう。
初診と再診で費用が変わることがある
診察料は、初めて受診する初診と、2回目以降の再診で設定が異なります。初診のほうが高くなることが一般的で、これは対面診療でも同じ考え方です。
症状や治療の内容によっては、診察料のほかに検査や処置の費用が加わる場合があります。オンラインでは対応できない検査が必要になると、対面の受診を案内されることもあります。
継続して同じ薬を受け取る場合は、リフィル処方箋が使えることもあります。リフィル処方箋とは、一定の条件のもとで繰り返し使える処方箋のことです。通院の回数を抑えられる場合があるため、気になる方は医師に相談してみましょう。
交通費や時間も含めて考える
費用を比べるときは、診察料だけでなく通院にかかる負担も含めて考えると実態に近づきます。オンライン診療では、病院までの交通費がかかりません。
移動や待ち時間が少なくなる分、仕事や家事を休む負担を抑えやすい点もメリットです。一方で、システム利用料や配送料が加わることもあります。
薬代についても、受け取る薬局によって金額が少し変わることがあります。ご自身の状況に合わせて、総額で比べてみましょう。小さなお子さんがいる方や外出が難しい方にとっては、こうした負担の軽さも判断材料になります。
「薬代の仕組みが気になる方は、ぜひ薬局ごとの値段の違いについてもご確認ください。」
受診前に費用を確認するポイント

オンライン診療の費用で後悔しないためには、予約前の確認が役立ちます。チェックしておきたい項目を順番に見ていきましょう。

予約前に確認したい項目
予約の前に、次の項目を確認しておくと安心です。医療機関の公式サイトや予約アプリの案内で調べられることが多くなっています。
- 受けたい診察が保険診療か自由診療か
- システム利用料の有無と金額
- 薬の配送料と受け取り方法
- 支払い方法(クレジットカードなど)
- マイナ保険証など保険情報の登録手順
特に支払い方法は、クレジットカードのみという医療機関もあります。カードを持っていない場合は、ほかの決済手段に対応しているかを調べておきましょう。
また、予約のキャンセル料についても確認しておくと安心です。直前の変更やキャンセルで、料金がかかる場合があります。
▼ 【薬剤師監修】薬(処方薬)の配達・宅配サービスとは?料金や当日配達も解説
「配送の料金が気になる方は、ぜひ薬の配達・宅配サービスの内容についてもご確認ください。」
領収書と明細書を確認する
診察のあとは、領収書と明細書を確認しておきましょう。オンライン診療では、アプリやメールで電子的に発行されることもあります。
医療費の自己負担分は、確定申告の医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除とは、1年間の医療費が一定額を超えたときに税金の負担が軽くなる制度です。
領収書は再発行できないことがあるため、データや紙で大切に保管しておくと安心です。
はなせる薬局 薬剤師システム利用料や送料は医療機関と薬局ごとに違うので、予約前にまとめて確認しておくと安心ですよ。
自由診療のオンライン診療に注意


美容やダイエットなどを目的としたオンライン診療は、自由診療として提供されることが一般的です。保険診療との違いを知って、落ち着いて検討できるようにしましょう。
自由診療になる主なケース
病気の治療ではなく、見た目の改善などを目的とした処方は自由診療になることが一般的です。たとえば美容目的の内服薬や、ダイエット目的の薬の処方などが挙げられます。
自由診療では、診察料も薬代も全額自己負担になります。料金は医療機関ごとに設定されているため、同じ薬でも金額に差が出やすくなります。
同じ目的の診療でも、薬の種類や診察の頻度によって費用は変わります。広告の価格だけで決めず、診察料や送料を含めた合計を確認するようにしましょう。
契約前に総額と条件を確認する
自由診療では、月々の料金だけでなく総額を確認することが大切です。定期配送やまとめ買いのプランでは、解約の条件もあわせて確認しておきましょう。
薬には副作用のリスクもあるため、費用面だけで判断しないようにしたいところです。医師の説明を十分に受けて、納得してから決めるようにしましょう。
不明な費用項目があるときは、契約前に書面やメールで内訳を出してもらいましょう。あとから見返せる形で残しておくと安心につながります。



費用や薬の内容に不安があるときは、契約を急がず、医師や薬剤師にご相談ください。
よくある質問
オンライン診療の費用について、多くの方が気になる質問をまとめました。受診前の確認に役立ててください。
オンライン診療の費用は対面より高い?
一概には言えません。診察料の設定に加え、システム利用料や配送料の有無で総額が変わるため、事前の確認が安心です。
オンライン診療に保険証は必要?
保険診療を受けるには、マイナ保険証や資格確認書などの情報が必要です。登録方法は医療機関の案内を確認しましょう。
システム利用料とは何の料金?
予約やビデオ通話の仕組みを使うための料金です。保険適用外のため、金額は医療機関ごとに異なります。
オンライン診療の支払い方法は?
クレジットカード払いが一般的です。アプリ決済などに対応する場合もあるため、予約時に確認しておきましょう。
薬代は診察料と別にかかる?
別にかかります。薬代は薬局で支払い、配送を利用する場合は送料が加わることもあります。
オンライン診療は医療費控除の対象?
診察料や薬代の自己負担分は対象になる場合があります。詳しい範囲は税務署や国税庁の案内で確認しましょう。
まとめ
オンライン診療は、国の指針に沿った保険診療であれば、対面と同じ1〜3割の自己負担で受けられます。費用は診察料と薬代のほかに、システム利用料や配送料が加わる場合があります。システム利用料と配送料は保険の対象外で、金額は医療機関や薬局ごとに異なります。
予約の前に、保険適用の有無や利用料、支払い方法を確認しておくと安心です。仕組みを知って比べれば、費用の不安は小さくできます。ご自身に合った形で、無理なく医療を活用してくださいね。


