生理前になるとイライラしやすい、気分が沈む、体がだるいといったつらさに悩んでいませんか。市販薬で少しでも楽になるのか、どんな薬を選べばよいのか、迷う方も多いと思います。この記事では、PMS(月経前症候群)に使われる市販薬の種類や選び方、受診を考える目安をやさしくお伝えします。この記事を読んだ方にPMSと市販薬について知ってもらうことで、安心して毎月を過ごすための一歩となれば幸いです。
PMSとは?市販薬で和らげられる?

PMS(月経前症候群)は、生理の3日から10日ほど前にあらわれる心と体の不調を指します。市販薬でつらさを和らげる助けになる場合もありますが、症状や体質によって合うものは異なります。
PMSはどんな症状が出るの?
PMSでは、心の面と体の面の両方に不調があらわれることがあります。心の面では、イライラや気分の落ち込み、集中しにくさなどが知られています。
体の面では、お腹や胸の張り、頭痛、むくみ、眠気などが出る場合があります。日本産科婦人科学会などによると、症状は月経が始まると軽くなる傾向があるとされています。
つらさの感じ方には個人差が大きく、月によって変わることも少なくありません。まずは自分の症状を記録してみると、対策を考えやすくなります。
市販薬でどこまで対応できる?
市販薬は、軽い症状をやわらげる目的で使われることが一般的です。頭痛や生理前の痛みには鎮痛薬、心身のバランスの乱れには漢方薬などが選ばれる傾向があります。
ただし、市販薬で効果を感じにくい場合や、日常生活に支障が出るほどつらい場合もあります。そのようなときは、無理をせず医療機関への相談を検討しましょう。
自分に合うか不安なときは、はなせる薬局オンラインなどを通じて薬剤師に相談する方法もあります。
はなせる薬局 薬剤師市販薬を使っても症状が続くときは、無理をせず薬剤師や医師にご相談ください。
PMSに使われる市販薬の種類


PMSに使われる市販薬には、漢方薬、チェストベリー製剤、鎮痛薬などがあります。それぞれ目的が異なり、効果の感じ方には個人差があります。
漢方薬
漢方薬は、体質や症状に合わせて選ばれることが多い薬です。生理前のイライラやのぼせには加味逍遙散(かみしょうようさん)、冷えやむくみには当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などが用いられます。
漢方薬は体質との相性が大切とされ、同じ症状でも合う薬が異なる場合があります。選ぶときは、薬剤師に相談しながら決めると安心です。
効果の出方には個人差があり、続けて様子をみる場合もあります。体に合わないと感じたときは、使用を続ける前に相談するようにしましょう。
▼ 【薬剤師監修】むくみに効く市販の漢方薬おすすめ6選|ランキングはある?即効性・強さや選び方と注意点を解説
「生理前のむくみにお悩みの方は、ぜひ漢方薬の選び方についてもご確認ください。」
チェストベリー製剤
チェストベリーは、西洋ハーブに由来する成分です。プレフェミンなどの製品名で、PMSの症状の緩和を目的に販売されている市販薬があります。
この製剤は、生理前の心身のバランスの乱れに用いられることがあります。1日1回の服用で使いやすいとされますが、効果の感じ方には個人差があります。
妊娠中や授乳中の方、ほかの薬を使っている方は使用できない場合もあります。購入前に、薬剤師に自分の状況を伝えて確認するようにしましょう。
鎮痛薬
生理前の頭痛や下腹部の痛みには、鎮痛薬が使われることがあります。イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの成分が含まれる市販薬が知られています。
鎮痛薬は痛みをやわらげる目的で使われますが、イライラなどの心の症状には向きません。症状に合わせて選ぶことが大切です。
▼ 【薬剤師監修】生理痛に効く市販薬おすすめ7選|選び方と注意点を解説
「生理前後の痛みにお悩みの方は、ぜひ生理痛に使える市販薬についてもご確認ください。」
市販薬の選び方の考え方


市販薬を選ぶときは、自分の一番つらい症状に合わせることが基本になります。用法や用量を守り、無理なく続けられるものを選ぶようにしましょう。
症状に合わせて選ぶ
イライラや気分の落ち込みが強いときは漢方薬やチェストベリー製剤、痛みが中心のときは鎮痛薬というように、症状に合わせて選ぶ考え方があります。
複数の症状がある場合は、どれを優先したいかを整理してみましょう。迷うときは、薬剤師に症状を伝えて相談すると選びやすくなります。



つらい症状をメモしておくと、薬選びの相談がスムーズになりますよ。
用法用量を守って使う
市販薬は、決められた用法や用量を守って使うことが大切です。効果が感じられないからといって、多く飲むことは避けるようにしましょう。
厚生労働省の情報によると、複数の薬を併用すると成分が重なる場合があるとされています。ほかの薬を使っているときは、事前に薬剤師へ確認するようにしましょう。
一定期間使っても改善が見られないときや、症状が強くなったときは、使用を続ける前に医療機関への相談を検討しましょう。



持病がある方や妊娠中の方は、市販薬を使う前に薬剤師や医師にご相談ください。
受診を検討する目安


市販薬でつらさが和らがないときや、日常生活に支障が出ているときは、受診を検討する目安になります。無理をせず、専門家に相談することが大切です。
こんなときは受診を考えましょう
仕事や家事、人間関係に影響が出るほど心の不調が強い場合は、受診を考えたいサインです。気分の落ち込みが続くときも、早めの相談が安心につながります。
PMSの症状が特に重い場合は、PMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれる状態のこともあります。強いイライラや不安が中心となる場合に用いられる言葉です。
医療機関では、症状や体質に合わせた治療の相談ができるとされています。処方薬は医師が症状や体質をみて選ぶため、自己判断で入手することは避けましょう。
何科を受診すればいい?
体の症状が中心のときは、婦人科への相談が一般的です。生理の周期や症状について、専門的な視点で相談できます。
心の症状が強く、気分の落ち込みや不安が続くときは、心療内科などが選ばれることもあります。どこに相談すべきか迷うときは、まず婦人科で相談してみましょう。
受診の前に、症状の記録があると相談しやすくなります。いつ、どんな症状が出るかをメモしておくと役立ちます。
よくある質問
PMSと市販薬について、多くの方が気になる点をまとめました。気になる項目から読んでみてください。
生理前のイライラに市販薬は使えますか?
漢方薬やチェストベリー製剤などが用いられることがあります。効果には個人差があり、迷うときは薬剤師に相談しましょう。
PMSの市販薬と処方薬の違いは何ですか?
市販薬は軽い症状の緩和に使われます。処方薬は医師が症状や体質をみて選ぶため、症状が重いときは受診を検討しましょう。
プレフェミンはどんな薬ですか?
チェストベリーを含む市販薬で、PMSの症状の緩和を目的に販売されています。使用前に薬剤師への確認をおすすめします。
PMSの市販薬はどのくらいで効きますか?
薬の種類や体質によって感じ方が異なります。しばらく使っても変化がないときは、相談を検討しましょう。
市販薬と鎮痛薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?
成分が重なる場合があります。併用の前に薬剤師に確認するようにしましょう。
まとめ
PMSは生理前にあらわれる心と体の不調で、市販薬で軽い症状をやわらげる助けになる場合があります。漢方薬やチェストベリー製剤、鎮痛薬などが症状に合わせて選ばれます。
用法用量を守り、自分に合うか不安なときは薬剤師に相談しましょう。日常生活に支障が出るほどつらいときは、無理をせず受診を検討することが大切です。
毎月のつらさは我慢しなくて大丈夫です。あなたに合った方法を見つけて、少しでも楽に過ごせるよう一歩ずつ進んでいきましょう。


