「処方箋を夜に出すと料金が高くなるの?」
「休日に薬局へ行くと割増になると聞いたけれど本当?」
「どの時間帯から加算されるの?」
このような疑問を抱いている人もいるでしょう。この記事では、処方箋の割増料金がかかる時間帯や金額の目安、負担を抑える工夫までをやさしくまとめました。
この記事を読んだ方に処方箋の時間帯による料金の仕組みを知ってもらうことで、安心して薬局を活用するための一歩となれば幸いです。
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処方箋に割増料金が発生する仕組み

薬局で処方箋を出すとき、受け付けた時間帯によっては通常よりも料金が高くなる場合があります。これは「時間外加算」や「夜間・休日等加算」と呼ばれる制度によるものです。まずは、どのような仕組みで割増が発生するのか、基本から見ていきましょう。
割増料金の正式名称と種類
処方箋にかかる割増料金は、大きく分けて「時間外加算」「休日加算」「深夜加算」「夜間・休日等加算」の4種類があります。前者の3つは薬局が本来の開局時間外に対応した場合、後者は平日夜間や土日祝に開いている薬局で受け付けた場合に加算されるものです。
それぞれ加算される条件や金額が異なるため、自分が薬局を利用する時間帯がどれに当てはまるのかを知っておくと安心です。調剤報酬点数表(厚生労働省)にも詳しい区分が示されています。
なぜ時間帯で料金が変わるのか
夜間や休日に薬局を開けるためには、薬剤師の人件費や運営コストが多くかかります。そのため、患者さんが安心して薬を受け取れる体制を維持する目的で、時間外の調剤に追加料金が設定されています。
この仕組みは、急な体調不良や日中に通院できない方が、夜や休日でも薬を受け取れるようにするための制度でもあります。割増は決して薬局が独自に決めているものではなく、国の制度で全国共通のルールとして定められています。
割増料金がかかる具体的な時間帯

ここからは、どの時間帯にどの加算がかかるのかを具体的に見ていきます。薬局が掲げる開局時間によって扱いが変わる点もあるため、利用前に確認しておくと安心です。

時間外加算・休日加算・深夜加算の時間
薬局の開局時間外に処方箋を受け付けた場合に発生するのが「時間外加算」です。目安として平日の朝8時前と夜19時以降、土曜の13時以降が時間外にあたります。
日曜・祝日・年末年始は「休日加算」、夜22時から翌朝6時までは「深夜加算」となり、それぞれ料金がさらに上乗せされます。下の表でまとめて確認してみましょう。
| 加算の種類 | 対象となる時間帯 |
| 時間外加算 | 平日6時〜8時・19時〜22時、土曜13時〜22時 |
| 休日加算 | 日曜・祝日・年末年始(12/29〜1/3) |
| 深夜加算 | 22時〜翌6時 |
夜間・休日等加算の時間
「夜間・休日等加算」は、薬局が開局している時間内でも、夜間や休日にあたる時間帯に処方箋を受け付けた場合に加算されるものです。時間外加算とは別の仕組みなので、混同しないよう注意しましょう。
対象となるのは平日19時〜翌朝8時、土曜13時以降、日曜・祝日全日です。たとえば平日に20時まで開いている薬局を19時に利用した場合は、開局中であっても夜間加算がかかる仕組みになっています。
薬局によって時間が異なる場合もある
薬局の開局時間は店舗ごとに違うため、同じ時刻でも加算の有無が変わることがあります。たとえば21時まで開けている薬局では、19時の利用は時間外加算の対象外です。
事前にホームページや電話で開局時間を確認しておくと、思わぬ追加料金を避けやすくなります。気になることがあれば、薬剤師に直接たずねてみるのもおすすめです。
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割増料金の金額の目安

実際に、それぞれの加算でいくらくらい料金が変わるのかも気になるところです。ここでは目安となる点数と窓口負担の金額をご紹介します。
各加算の点数と自己負担額
調剤報酬は「点数」で計算され、1点=10円として算出されます。各加算のおおよその点数は以下のとおりです。3割負担の方であれば、表の金額の約3割が実際の支払額となります。
| 加算の種類 | 点数 | 総額の目安 |
| 時間外加算 | 調剤基本料の100%加算 | 数百円〜千円程度 |
| 休日加算 | 調剤基本料の140%加算 | 千円前後 |
| 深夜加算 | 調剤基本料の200%加算 | 千円〜数千円 |
| 夜間・休日等加算 | 40点 | 120円(3割負担)程度 |
調剤基本料は薬局の規模によって異なるため、同じ加算でも金額に差が出ます。詳しくは調剤報酬の概要(厚生労働省)で確認できます。
通常時と夜間で支払額はどれくらい違う?
おおよその目安として、夜間・休日等加算であれば3割負担で120円ほどの上乗せです。一方、深夜加算や休日加算は数百円から千円以上加わることもあります。
金額の差が気になる場合は、可能な範囲で平日日中の利用を検討してみるとよいでしょう。ただし、体調を優先することが何より大切です。無理せず、必要なときには夜間や休日でも薬局を利用してください。
はなせる薬局 薬剤師金額は薬局の体制や処方内容によって変わります。詳しい料金は受け取り時に薬剤師へ確認してみましょう。
割増料金を抑える工夫と活用法


割増料金は仕組みを知っておくと、上手に薬局を利用しやすくなります。ここでは、負担を抑えつつ無理なく薬を受け取るための工夫をご紹介します。
処方箋の有効期限内に早めに持参する
処方箋には発行日を含めて4日間という有効期限があります。期限内であれば、無理に当日や夜間に行く必要はありません。
翌日や週明けの日中に来局すれば、夜間・休日加算を避けられる場合があります。ただし、薬を切らさないよう余裕を持って受け取るようにしましょう。
オンライン薬局やかかりつけ薬局を活用する
近年は、自宅から処方箋を送付してオンラインで服薬指導を受けられるサービスも広がっています。仕事や家事で日中に薬局へ行けない方にとっても、便利な選択肢のひとつです。
また、かかりつけ薬局を決めておくと、開局時間や夜間対応の有無を把握しやすく、計画的に薬を受け取れるようになります。



夜間や休日に体調がすぐれないときは、料金よりも早めの受け取りを優先してくださいね。
▼夜間に薬局へ行きにくい方は、ぜひオンライン薬局についてもご確認ください。
オンライン薬局とは?利用の流れやメリット・デメリットを解説
急ぎの場合の相談先
深夜や休日にどうしても薬が必要な場合は、休日夜間対応薬局や時間外対応加算のある薬局を利用するとよいでしょう。お住まいの自治体の薬剤師会で当番薬局の情報を案内しています。
体調に不安があるときは、料金よりも安全を優先することが大切です。気になる症状があれば、医師や薬剤師に早めに相談するようにしましょう。
▼夜間に体調が不安になりやすい方は、ぜひ症状と薬との付き合い方についてもご確認ください。
精神科の受診から「自分らしい回復」へ。症状・薬とうまく付き合うための道しるべ
処方箋の割増に関するよくある質問


ここでは、処方箋の割増料金についてよくいただく質問をまとめました。気になる点があれば、参考にしてみてください。
土曜日も割増になるの?
土曜日は、薬局の開局時間や受け付けた時刻によって扱いが変わります。一般的には土曜13時以降は夜間・休日等加算の対象となります。
ただし、薬局によって開局時間が異なるため、午前中に受け付けた場合は加算されないことも多くあります。利用予定の薬局に確認するのが確実です。
病院と薬局で割増の時間は同じ?
病院(医科)と薬局(調剤)では、加算の名称や時間区分が似ていますが、細かい条件は別々に定められています。たとえば、病院で時間外加算がついた日でも、薬局で必ず加算されるとは限りません。
薬局では、処方箋を受け付けた時刻と薬局の開局時間によって加算が判断されます。受け取り時に明細書を確認すると、どの加算がついているかが分かります。
割増を断ることはできる?
加算は国が定めた制度に基づくものなので、条件に該当する場合は支払う必要があります。薬局が独自にサービスとして上乗せしているわけではありません。
もし金額に疑問がある場合は、明細書を見ながら薬剤師に内訳をたずねてみましょう。丁寧に説明してもらえるはずです。



料金や薬の内容で気になることがあれば、遠慮なく薬剤師・医師に相談してみてください。
まとめ
処方箋には、受け付ける時間帯によって時間外加算、休日加算、深夜加算、夜間・休日等加算といった割増料金がつくことがあります。平日19時以降や土曜13時以降、日曜・祝日、深夜帯は加算の対象となるのが一般的です。
金額の目安を知っておけば、可能な範囲で日中の利用を選ぶことで負担を抑えられます。とはいえ、体調を優先することが何より大切です。夜間や休日でも薬を受け取れる仕組みは、安心して暮らすための心強い支えになります。
ご自身の生活リズムに合わせて、無理のない方法で薬局を活用していきましょう。少しずつ、自分らしいペースでの治療を続けていけるよう願っています。


