「ベタヒスチンメシル酸塩ってどんな薬?効き目はあるの?」
「飲み方や副作用、メリスロンとの違いが気になる…」
このような疑問や不安はありませんか。ベタヒスチンメシル酸塩は、メニエール病などに伴うめまいを和らげる目的で使われる薬で、内耳の血流や循環を整えて改善を目指します。
本記事ではベタヒスチンメシル酸塩の期待できる効果に加え、基本的な飲み方や飲み忘れ時の対応、副作用などをまとめました。
この記事を読んだ方にお薬について知ってもらうことで、理解しながら最適な治療を選択するための一歩となれば幸いです。
ベタヒスチンメシル酸塩とは

出典:日医工
ベタヒスチンメシル酸塩は、メニエール病やメニエール症候群※、眩暈症に伴うめまいを和らげる目的で使われるお薬です。ヒスタミン※に似た働きをもち、内耳の血流や循環を整えることで、ふらつきや発作が起こりにくい状態を目指します。
服用初期に関しては、すぐに効き目を実感するというより、続ける中で変化を見ていくことが多いでしょう。先発薬はメリスロンで、同じ成分のジェネリック医薬品もあるお薬になります。
※メニエール病やメニエール症候群:内耳の異常によって、ぐるぐる回るようなめまい・耳鳴り・難聴・耳の詰まり感などを繰り返す病気
※ヒスタミン:体内にもともとある物質で、血管を広げたり血流を調整したりする働きに関わっている
ベタヒスチンメシル酸塩に期待できる効果
ベタヒスチンメシル酸塩に期待できる効果について、詳しく解説します。
メニエール病・メニエール症候群に伴うめまい症状の改善
ベタヒスチンメシル酸塩は、メニエール病やメニエール症候群、眩暈症に伴うめまいをやわらげる目的で使われる薬です。ぐるぐる回るような回転性のめまいや、ふわふわして立ちにくい感覚などのつらさを軽くすることが期待されます。
めまいは波のように良くなったり悪くなったりするため、症状が落ち着いても自己判断で中止せず、指示どおり続けることが大切です。
はなせる薬局 薬剤師発作の頻度や強さを見ながら治療を進めていきましょう。
内耳の血流を促進する作用
ベタヒスチンメシル酸塩は、耳の奥にある内耳の血流をよくする方向に働くと考えられている薬です。内耳は体のバランスを保つ大切な器官で、血の巡りが悪くなるとめまいが起こりやすくなります。
この薬は内耳の循環を整えることで、めまいの出にくい状態へ近づけていきます。すぐに症状が消えるというより、継続して使うことで発作の頻度やふらつきを軽くしていくイメージです。医師の指示どおり続けながら、体調の変化を確認していきましょう。
ベタヒスチンメシル酸塩の基本的な飲み方
ベタヒスチンメシル酸塩の基本的な飲み方を紹介します。服用する頻度やタイミング、飲み忘れた際の対処法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
原則は1日3回、医師の指示に従って服用する
ベタヒスチンメシル酸塩は、原則として1日3回に分けて飲む薬です。一般的には1回あたりベタヒスチンメシル酸塩として6~12mgを服用し、錠剤の規格によっては1回1錠、または1~2錠になります。
めまいの強さや体調、年齢によって適した量は変わるため、自己判断で増減しないでください。
はなせる薬局 薬剤師効き目が弱いと感じても、自己判断で服用量や回数を増やさず、受診時に症状の変化を伝えて調整してもらいましょう。
通常は食後に服用することが多い
この薬は、通常は食後に服用することが多いです。空腹のまま飲むと胃がムカムカしたり吐き気が出たりする人もいるため、食後にすることで負担を減らしやすくなります。
毎回きっちり同じ時間でなくても構いませんが、朝昼晩の食後など生活のリズムに合わせると飲み忘れを防ぎやすいです。飲み方を変えたいときは、先に医師や薬剤師へ相談すると安心でしょう。
ベタヒスチンメシル酸塩を飲み忘れた場合はどうする?
ベタヒスチンメシル酸塩の飲み忘れに気づいたら、まず次の服用時間までどれくらいあるかを確認してください。
まだ時間がある場合は1回分だけ飲み、次回はいつもどおりに戻します。次の時間が近いときは忘れた分を飛ばして構いません。遅れを取り戻そうとして2回分をまとめて飲むのは避けましょう。
判断に迷うときや、よく飲み忘れてしまうときは、医師や薬剤師に相談して飲み方の工夫を一緒に考えてもらってください。
ベタヒスチンメシル酸塩の副作用
ベタヒスチンメシル酸塩には、以下のような副作用が確認されています。
| 生じる恐れのある副作用 | 症状の特徴 |
| 吐き気・悪心 | 胃のむかつきや吐き気を感じることがある。 |
| 発疹 | 皮膚に赤みや発疹が現れることがあり、かゆみを伴う場合がある。 |
気になる症状が現れた場合は、診察時に医師に相談してくださいね。
ベタヒスチンメシル酸塩に関する注意点
ここでは、ベタヒスチンメシル酸塩に関する注意点について詳しく解説します。
症状が軽くなっても自己判断で中止しない
ベタヒスチンメシル酸塩は、めまいのつらさを和らげるために継続して使うことが多い薬です。発作が落ち着くと「治ったかも」と感じますが、そこで自己判断でやめると、まためまいがぶり返すことがあります。
調子が良い日が続いても、まずは処方された回数と量を守って続けましょう。
はなせる薬局 薬剤師中止や減量を考えるときは、症状の変化も含めて医師に相談して決めてください。
効果を感じるまでに時間がかかる場合がある
ベタヒスチンメシル酸塩は、飲んですぐにめまいが消えるというより、日々のふらつきや発作の起こり方が少しずつ落ち着いていくことがあります。とくに症状に波がある人は、良い日と悪い日を繰り返しながら改善していくことも珍しくありません。
短期間で判断してしまうと不安になりやすいので、医師から言われた期間は続けて様子を見ましょう。気になる変化があれば受診時に具体的に伝えると調整しやすいです。
他の薬を服用している場合は事前に医師へ伝える
めまいの治療中は、吐き気止めや睡眠薬、市販のかぜ薬などを一緒に使うこともあります。薬の組み合わせによっては副作用が出やすくなったり、持病に影響したりする可能性があるため、飲んでいる薬は事前に医師へ伝えておくと安心です。
サプリや漢方も「薬ではないから大丈夫」と決めつけず、念のため共有しておきましょう。過去に胃潰瘍があった人や喘息がある人などは、とくに受診時に申告してください。
妊娠中・授乳中の服用は医師に相談する
妊娠中や妊娠の可能性があるとき、授乳中にベタヒスチンメシル酸塩を使う場合は、自己判断で続けたり中止したりせず、必ず医師に相談しましょう。
薬を使うメリットと赤ちゃんへの影響を比べながら、続けるかどうかを一緒に決めていきます。授乳中は、薬を優先するか授乳を続けるかを状況に合わせて検討することもあります。
はなせる薬局 薬剤師妊娠を希望している段階でも、あらかじめ伝えておくと治療方針を立てやすくなります。
胃の不調や発疹、かゆみなどが出た場合は医師に相談する
ベタヒスチンメシル酸塩では、吐き気や嘔吐などの胃の不調が起こることがあります。また、発疹などのアレルギー症状が出る場合もあるため、皮ふのかゆみや赤みが気になったら放置しないでください。
とくに胃潰瘍の経験がある人は、胃の痛みや胸やけが続くときに早めの相談が安心です。症状が軽くても我慢せず、医師に伝えて飲み方や薬の調整をしてもらいましょう。
ベタヒスチンメシル酸塩の服用を避けるべき人の特徴
ベタヒスチンメシル酸塩は、メニエール病などに伴うめまいに使われる薬ですが、体質や持病によっては慎重な判断が必要になります。
【禁忌(服用してはいけない方)】
・この薬でアレルギー症状が出たことがある方
【医師の判断で注意が必要な方】
・胃潰瘍など消化性潰瘍の既往がある方、または活動性の消化性潰瘍がある方
・気管支喘息がある方
・褐色細胞腫、またはパラガングリオーマがある方
・妊娠中、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望している方
・授乳中の方
・高齢の方
・小児の方
当てはまる項目があっても、症状や体調によっては使えることがあります。
はなせる薬局 薬剤師安全に治療を進めるために、持病や現在飲んでいる薬があれば早めに伝えておきましょう。
ベタヒスチンメシル酸塩に関するよくある質問
ベタヒスチンメシル酸塩について、患者様から寄せられることの多い質問に回答します。
ベタヒスチンメシル酸塩に依存するリスクはありますか?
ベタヒスチンメシル酸塩は、めまいの改善を目的に使う薬で、眠気を強く起こして落ち着かせるタイプとは性質が違います。決められた用量と回数を守って服用していれば、薬が欲しくてたまらなくなるような使い方になることは通常ありません。
とはいえ、症状が長引くと自己判断で増やしたくなる場合もあるため、効き目が不安なときは受診して調整してもらいましょう。
ベタヒスチンメシル酸塩は翌朝眠気が残りますか?
ベタヒスチンメシル酸塩は、眠気を起こして落ち着かせるタイプの薬ではないため、翌朝まで強い眠気が残ることはあまり多くありません。
ただし、めまいそのものによる疲れや、吐き気止めや不安を抑える薬を一緒に使っている影響で、朝にぼんやり感じることはあります。
はなせる薬局 薬剤師起きにくさやだるさが続く場合は、飲み方や併用している薬を見直すことで改善することもあります。
ベタヒスチンメシル酸塩と他のめまい治療薬の違いは何ですか?
めまいの薬には、吐き気を抑えたり神経の興奮をしずめたりして、その場のつらさを軽くするタイプもあります。
一方、ベタヒスチンメシル酸塩はヒスタミンに似た働きをもち、内耳の血流を整えることでめまいが起こりにくい状態を目指す薬です。発作が出た瞬間を止めるというより、続けて使うことでめまいの頻度やふらつきが少しずつ落ち着いていくイメージになります。
目的が違うため、処方の意図を確認しながら使いましょう。
ベタヒスチンメシル酸塩とメリスロンの違いは何ですか?
メリスロンはベタヒスチンメシル酸塩を有効成分とする先発薬で、ベタヒスチンメシル酸塩錠は同じ成分の薬としてジェネリック医薬品が複数あります。
成分が同じなので基本的な作用や使い方は共通ですが、錠剤の大きさ、添加物、割り線の有無などは製品ごとに異なります。飲みやすさや体感の違いが気になる場合もあるため、変更したいときは医師や薬剤師に相談して選ぶと安心でしょう。
まとめ|ベタヒスチンメシル酸塩について正しく理解しよう
ベタヒスチンメシル酸塩は、メニエール病などに伴うめまいを和らげ、ふらつきや発作が起こりにくい状態を目指す薬です。飲み方は原則1日3回で、食後に続けると飲み忘れも防ぎやすくなります。
吐き気や発疹などの副作用が出たら無理せず相談しましょう。症状が軽くなっても自己判断で中止せず、併用薬や妊娠・授乳の予定がある場合も事前に伝えると安心です。
本記事の内容が、辛い症状を和らげる一助となれば幸いです。
参考
ベタヒスチンメシル酸塩添付文書
ベタヒスチンメシル酸塩お薬のしおり
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