「最近むくみがひどくて、体が重く感じる…」
「二日酔いや頭痛が続いて、日常生活がつらい…」
「五苓散という漢方薬を処方されたけれど、どんなお薬なのか分からず不安」
このような不安や疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。本記事では、五苓散の特徴や期待できる効果、基本の飲み方、副作用や注意点などをわかりやすく解説します。
また、飲み忘れた時の対処法や、よくある質問についても丁寧にご紹介します。この記事を読んだ方に五苓散について知ってもらうことで、理解しながら最適な治療を選択するための一歩となれば幸いです。
五苓散とは

五苓散は、体内の水分バランスを整える目的で用いられる漢方薬です。漢方薬には番号が割り振られており、五苓散は17番です。
のどが渇いたり、尿の量が少なくなったりしている方の、さまざまな不調を和らげる効果が期待されています。
なお、五苓散をはじめとする漢方薬には、一般的なお薬のような「先発薬」や「ジェネリック医薬品」という明確な区別がありません。
ツムラなど複数の製薬会社から製造されていますが、基本的な成分は共通していると考えられます。
はなせる薬局 薬剤師医師が一人ひとりの状態に合わせて適切なお薬を選んでくれるため、安心して服用を続けてくださいね。
五苓散に期待できる効果
五苓散には、主に体内の余分な水分を取り除き、水分の巡りを良くする働きがあります。
水分バランスを整え、むくみを改善する
五苓散は、体内の水分が滞ることで起こる「むくみ」を改善する効果が期待できる漢方薬です。
特に、のどが渇いて水分をたくさんとるのに、尿の量が少なくなっているといった状況でよく処方されます。体内の余分な水分を尿として体の外へスムーズに排出するように促すことで、乱れた水分のバランスを整えてくれます。
足や顔などがパンパンにむくんで体が重く感じるときに、そのつらさを優しく和らげてくれるお薬です。体がスッキリと軽くなることで、日々の活動も少しずつ楽になっていくと考えられています。
二日酔いに伴う症状を和らげる
お酒を飲み過ぎた翌日の、つらい二日酔いの症状にも五苓散はよく用いられます。
アルコールの影響で体内の水分バランスが崩れてしまうと、吐き気やだるさ、頭痛などが起こりやすくなります。五苓散は、胃の周辺に溜まってしまった余分な水分をしっかりと取り除き、体全体の水分の巡りをスムーズにする働きがあります。
これにより、胃のむかつきや重苦しい気分が和らぎ、二日酔いからの回復を優しくサポートしてくれます。つらい症状が少しずつ落ち着いてくることで、普段通りの生活リズムを早めに取り戻せるでしょう。
下痢や嘔吐などの腹部症状を改善する
胃腸の働きが弱り、急な下痢や吐き気、嘔吐などの症状が出ている場合にも、五苓散が役立つことがあります。
特に「急性胃腸カタル」と呼ばれるような、胃や腸の急な不調を和らげる効果が期待されています。お腹の中に水分が過剰に溜まってしまい、チャポチャポと音がするような不快な状態のときに、水分の偏りを整えることで症状を落ち着かせます。
はなせる薬局 薬剤師つらい胃腸の不調が改善されることで、食事や水分の補給も少しずつできるようになっていくでしょう。
頭痛やめまいの緩和に役立つ
五苓散は、体内の水分が滞ることで引き起こされるつらい頭痛やめまいの緩和にも効果が期待されているお薬です。
漢方の考え方では、水分の巡りが悪くなることで、頭の重さやグルグルとする不快なめまいが起こるとされています。五苓散が全身の水分のバランスを適切に整えることで、これらのつらい症状を優しく和らげてくれます。
天候の変化などで頭痛が起きやすい方や、めまいで気分が優れない方にとって、心強い味方となってくれるでしょう。痛みやめまいが少しずつ和らぐことで、どんよりとした気分も晴れやかになっていくことが期待できます。
糖尿病に伴う口渇や水分異常などの症状を和らげる
糖尿病に伴う強いのどの渇きや、水分の代謝異常による不快な症状を和らげる目的で処方されることもあります。血糖値が高い状態が続いてしまうと、のどが渇きやすくなり、体内の水分バランスが崩れがちになります。
五苓散は、こうした体内の水分の偏りを調整し、口の中の乾燥感や不快感を軽くする助けとなります。根本的な糖尿病の治療薬ではありませんが、つらい症状を和らげるために利用されるお薬になります。
のどの渇きが和らぐことで、日常生活のちょっとしたストレスも減っていくことでしょう。
五苓散の基本的な飲み方
お薬の効果をしっかり引き出すためには、正しい飲み方を知ることが大切です。
1日2〜3回に分けて服用する
五苓散は、通常1日分の量を2回から3回に分けて服用することが基本となっています。
用量に関しては、年齢や体重、症状の重さなどによって、担当の医師が一人ひとりに最適な量に調整してくれます。お薬の効果をしっかりと実感しやすくするためには、指示された量と回数をきちんと守って毎日飲み続けることが大切です。
はなせる薬局 薬剤師少し調子が良くなったからといって、ご自身の判断で飲む量を減らしたりするのは避けるようにしましょう。
食前または食間に服用することが多い
漢方薬である五苓散は、胃の中に食べ物が入っていない「食前」または「食間」に服用するのが一般的です。
食前とは食事の約30分前のこと、食間とは食事と食事の間で、食後から約2時間ほど経った空腹のタイミングを指します。空腹時にお薬を飲むことで、漢方の成分が体にしっかりと吸収されやすくなると考えられています。
もしうっかり飲み忘れてしまった場合は、気がついた時に1回分を速やかに飲み、次の服用まで少し時間を空けるようにしてください。毎日の生活リズムの中で、飲み忘れを防ぐためのルールを取り入れてみるのも良い方法です。
五苓散の副作用
五苓散の主な副作用は、以下の通りです。
| 生じる恐れがある副作用 | 症状の特徴 |
| 発疹・発赤・かゆみ | 皮膚に赤みやかゆみ、発疹があらわれることがある。 |
| 倦怠感 | 体のだるさなどがあらわれることがある。 |
気になる症状が現れた場合は、主治医や看護師に相談してくださいね。
五苓散に関する注意点
安全に治療を続けるために、いくつか気をつけていただきたいポイントがあります。
自己判断で服用を中止せず医師に相談する
五苓散を飲み始めてから、期待していたように症状がなかなか良くならないと感じることもあるかもしれません。
しかし、自分の判断で急にお薬をやめてしまうのはできるだけ避けるようにしてください。漢方薬は、その人の体質や症状に合わせて丁寧に処方されており、効果がしっかりと現れるまでに少し時間がかかる場合もあります。
はなせる薬局 薬剤師しばらく服用しても変化がない場合や、逆に体調が優れないと感じた時は、まずは遠慮せずに医師や薬剤師に相談してみましょう。
他の漢方薬との飲み合わせに注意する
五苓散の他にも別の漢方薬を飲んでいる場合は、生薬の成分が重なってしまうおそれがあるため特に注意が必要です。同じ成分を過剰に摂り過ぎてしまうと、体に負担がかかり、思わぬ副作用が出やすくなる可能性があります。
現在、他の病院で処方されているお薬や、薬局で購入した市販の漢方薬、サプリメントなどがある場合は、必ず事前に医師や薬剤師へ伝えるようにしてください。
長期服用時には定期的な診察を受ける
五苓散を長い期間にわたって飲み続ける場合は、定期的に医師の診察を受けましょう。人の体調や症状は少しずつ変化していくため、今の体の状態に五苓散が本当に合っているかを客観的に確認してもらうことが大切です。
特に、ご高齢の方などは体の機能が少しずつ変化しやすいため、お薬の量のこまめな調整が必要になることもあります。
安心して治療を長く続けるためにも、自己判断で同じお薬をもらい続けるのではなく、定期的な受診を心がけてくださいね。
五苓散の服用を避けるべき人の特徴
以下のような方は、五苓散を服用する前に医師の判断や注意が必要です。
・妊娠中または妊娠している可能性のある方
・授乳中の方
・高齢の方
・他の漢方薬を服用している方
これらに当てはまるか不安な場合は、ご自身の体調について診察時に詳しく医師へ伝え、安全に服用できるか一緒に確認してもらいましょう。
五苓散に関するよくある質問
五苓散について、よく耳にする疑問や不安についてお答えします。
五苓散は効果が出るまでどれくらいかかりますか?
五苓散の効果の現れ方にはどうしても個人差があり、症状によっても大きく異なります。急性期の胃腸炎や二日酔い、急なめまいなどの場合は、数日から1週間程度でお薬の効果を感じられることが多いとされています。
一方で、慢性的なむくみなどの場合は、体質をゆっくりと根本から整えていくため、2週間から1ヶ月程度かかることも珍しくありません。
はなせる薬局 薬剤師焦らずに、まずは医師に指示された期間はお薬を飲み続けてみて、もし変化が感じられない場合は医師に相談してくださいね。
五苓散を飲むと痩せるって本当ですか?
五苓散は「ダイエット薬」や「痩せ薬」といったものではありません。体内の余分な水分を排出して水分のバランスを整えるお薬なので、つらいむくみが取れることで一時的に体重が減ったり、見た目がスッキリしたりすることはあります。
しかし、これは体に溜まっていた水分が減ったためであり、脂肪が燃焼して実際に痩せたというわけではありません。
ダイエット目的で自己判断で使用することは、本来の治療目的と異なるため控えるようにしましょう。
シナモンアレルギーがあるのですが、五苓散を服用できますか?
五苓散には「ケイヒ(桂皮)」という生薬が含まれていますが、これは一般的にシナモンとしてよく知られている成分です。
そのため、シナモンに対してアレルギーをお持ちの方は、お薬を飲むことで発疹やかゆみなどのアレルギー症状が出るおそれがあります。
過去にシナモンを含む食品や別の漢方薬で体調を崩した経験がある場合は、五苓散を服用する前に必ず医師や薬剤師にその旨を伝えてください。
はなせる薬局 薬剤師体質に合わない場合は、無理をせずに別のお薬を一緒に検討してもらえるでしょう。
まとめ|五苓散について正しく理解しよう
五苓散は、体内の水分バランスを整えることで、むくみや二日酔い、頭痛、めまいなどのさまざまな不調を和らげる効果が期待できる漢方薬です。
1日2〜3回、食前や食間に飲むことが基本で、体質に合えば優しく作用してくれます。まれに発疹やだるさなどの副作用が出ることがあるため、気になる症状があればすぐに医師に相談してください。自己判断で量を増やしたり中断したりせず、正しく服用することが大切です。
ぜひ本記事の内容を参考にして、五苓散に対する不安を少しでも和らげ、前向きに治療を進めていってくださいね。
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