胃もたれや胸やけ、食べすぎたあとの不快感など、胃の不調はふとした場面で起こりやすいものです。ドラッグストアには多くの胃薬が並んでいて、どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。胃薬は症状のタイプによって選び方が変わります。この記事では、市販の胃薬の選び方と、症状別のおすすめ商品を紹介します。この記事を読んだ方に胃薬について知ってもらうことで、自分に合った選択をするための参考になれば幸いです。
胃薬の市販薬を選ぶポイント


胃薬とひとくちに言っても、その働きはさまざまです。自分の症状に合ったタイプを選ぶことで、より快適に不調を和らげやすくなります。ここでは選ぶときの主なポイントを紹介します。
症状のタイプで選ぶ
胃薬は大きく分けて、いくつかのタイプがあります。食べすぎや消化不良には、消化を助ける消化酵素が入ったタイプが向いています。
胸やけや胃の痛みには、胃酸を抑える成分が配合されたものが選ばれることが多いです。胃の動きが弱っていると感じる場合は、胃の運動を整える成分が役立つ場合があります。
ストレスなどによる胃の不快感には、これらの成分をバランスよく配合した総合胃腸薬が使いやすいとされます。まずは自分の症状がどのタイプに近いかを考えることが、選び方の第一歩になります。
成分と剤形で選ぶ
胃薬には錠剤や散剤(粉薬)、液剤(飲むタイプの液体)などがあります。散剤や液剤は、飲んですぐに効果を感じやすいとされることが多いです
錠剤は持ち運びやすく、外出時にも使いやすい点が特徴です。成分の面では、制酸成分(胃酸を中和する成分)やH2ブロッカー(胃酸の分泌を抑える成分)など、働き方に違いがあります。
H2ブロッカーが入った薬は効果が高い一方、使用できる期間や年齢に制限があります。持病がある方や、ほかの薬を飲んでいる方は、成分の内容を確認してから選ぶと安心です。
おすすめ胃薬市販薬8選


ここからは、市販で購入できる胃薬を症状のタイプごとに紹介します。価格は目安のため、店舗によって異なります。
太田胃散S
- 健胃生薬・制酸剤・消化酵素を配合した総合胃腸薬
- 飲みすぎ、食べすぎ、胸やけ、胃もたれ、胃痛に幅広く対応
- 8〜14歳は半量、8歳未満は服用不可
販売価格・在庫はAmazonでご確認ください。
太田胃散Sは、健胃生薬、制酸剤、消化酵素を配合した総合胃腸薬です。飲みすぎ、食べすぎ、胸やけ、胃もたれ、胃痛など幅広い胃の不快感に対応します。8〜14歳は成人量の半量、8歳未満は服用できないため、年齢に応じた用量を確認しましょう。
出典:太田胃散S 添付文書
第一三共胃腸薬
- 消化酵素+健胃生薬+制酸成分を組み合わせた総合胃腸薬
- 食後の胃もたれ・脂っこい食事の後の不快感に
- 細粒タイプ・錠剤タイプから選択可能
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第一三共胃腸薬は、消化酵素と健胃生薬、制酸成分を組み合わせた総合胃腸薬です。胃の消化を助ける働きと、出すぎた胃酸を中和して胸やけやげっぷなどの過酸症状を和らげる働きが期待できます。
食後の胃もたれや、脂っこい食事のあとの不快感が気になる方に向いています。細粒タイプや錠剤タイプがあり、生活スタイルに合わせて選びやすい点も特徴です。
比較的おだやかな使い心地とされ、日常的な胃の不調に使いやすい商品です。価格は細粒タイプで1,000円前後が目安になります。
出典:第一三共胃腸薬 添付文書
ガスター10
- H2ブロッカー(ファモチジン)で胃酸の分泌を抑制
- 胃痛・もたれ・胸やけ・むかつきを和らげる
- 15歳未満・80歳以上・妊娠中は服用不可、連続2週間まで
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ガスター10は、H2ブロッカーのファモチジンを配合した第1類医薬品です。胃酸の分泌を抑えることで、胃痛、もたれ、胸やけ、むかつきなどの症状を和らげます。
症状があらわれた時に使用する薬で、1日2回まで服用できます。3日間服用しても改善しない場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談しましょう。
また、2週間を超えて続けて服用できません。15歳未満、80歳以上、妊娠中の方は服用できないため注意が必要です。
出典:ガスター10 添付文書
スクラート胃腸薬
- 胃粘膜保護修復成分(スクラルファート水和物)を配合
- 荒れた胃粘膜に働きかけ胃痛・胸やけ・胃もたれを緩和
- 顆粒・錠剤・水なし液タイプから選択可能
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スクラート胃腸薬は、胃粘膜保護修復成分のスクラルファート水和物を配合した胃腸薬です。荒れた胃粘膜に働きかけ、胃痛や胸やけ、胃もたれなどの症状を和らげます。
顆粒タイプと錠剤タイプがあり、顆粒は食間および就寝前、錠剤は食間・就寝前または食後に服用します。水なしで飲める液タイプとして、「スクラートG」もあります。
パンシロンキュアSP
- 胃酸分泌抑制+制酸+胃粘膜修復保護の3作用を配合
- 胃痛・胸やけ・胃酸過多・胃もたれ・むかつきに対応
- 食前または食後に服用できる顆粒タイプ、15歳未満は不可
販売価格・在庫はAmazonでご確認ください。
パンシロンキュアSPは、胃酸の分泌を抑える成分、出すぎた胃酸を中和する制酸成分、胃粘膜を修復・保護する成分を配合した胃腸薬です。胃痛や胸やけ、胃酸過多、胃部不快感、胃もたれ、むかつきなどに対応します。
食前または食後に服用できる顆粒タイプで、胃酸による不快感が気になる方に向いています。15歳未満は服用できないため、子どもに使う場合は別の商品を検討しましょう。
大正漢方胃腸薬
- 安中散+芍薬甘草湯の2つの漢方処方を組み合わせ
- 冷えやストレスによる胃の痛み・胃もたれが気になる方に
- 顆粒・錠剤あり、体質との相性を確認しながら使用
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大正漢方胃腸薬は、漢方の考え方をもとにした胃腸薬です。安中散(あんちゅうさん)と芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という2つの漢方を組み合わせています。冷えやストレスによる胃の痛み、胃もたれが気になる方に向いています。
胃の働きをおだやかに整えることを目的とした商品です。顆粒タイプと錠剤タイプがあり、続けて使いやすい点も特徴です。価格は16包で1,300円前後が目安になります。
漢方薬は体質との相性があるため、合わないと感じたときは使用を控えるとよいでしょう。持病がある方は、成分を確認してから使うと安心です。
出典:大正漢方胃腸薬 添付文書
キャベジンコーワαプラス
- 胃粘膜修復成分MMSC+健胃生薬+消化酵素を配合
- 胃もたれ・胃痛・むかつき・食べすぎ・飲みすぎに対応
- 8歳未満は服用不可、弱った胃の働きをサポート
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キャベジンコーワαプラスは、胃粘膜修復成分メチルメチオニンスルホニウムクロリド(MMSC)に加え、健胃生薬や消化酵素を配合した胃腸薬です。胃もたれ、胃痛、むかつき、食べすぎ、飲みすぎなどに対応し、弱った胃の働きをサポートします。8歳未満は服用できないため、子どもに使う場合は年齢と用量を確認しましょう。
セルベール整胃錠
- 胃の粘液を増やして胃を守る成分+胃の運動を整える成分
- 胃の働きが弱っている方や胃もたれをくり返しやすい方に
- 錠剤タイプで飲みやすく食後に使用、15歳未満は不可
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セルベール整胃錠は、胃の粘液を増やして胃を守る成分と、胃の運動を整える成分を配合しています。
胃の働きが弱っていると感じる方や、胃もたれをくり返しやすい方に向いています。胃の粘膜を保護しながら、消化を助ける働きも期待できる商品です。
錠剤タイプで飲みやすく、食後に使いやすい点も特徴です。価格は42錠で1,300円前後が目安になります。日ごろから胃の調子が気になる方のケアに取り入れやすい商品です。15歳未満は使用できないため、お子さまには別の胃薬を選ぶ必要があります。
市販薬を使う際の注意点

市販の胃薬は手軽に使える一方で、注意しておきたい点もあります。まず、決められた用法用量を必ず守ることが大切です。効果を早めたいからといって、量を増やすことは避けましょう。複数の胃薬を同時に使うと、成分が重なりすぎるおそれがあります。
ほかの薬を服用中の方は、飲み合わせを薬剤師に確認すると安心です。また、胃薬を使っても症状が改善しない場合や、数日以上続く場合は、別の病気が隠れている可能性もあります。
強い痛みや、黒い便、体重の減少などがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。妊娠中や授乳中の方、持病がある方、高齢の方は、使用前に薬剤師や医師に相談することがすすめられます。
市販に胃薬に関するよくある質問

胃薬は毎日飲んでも大丈夫ですか?
胃薬の種類によって異なります。総合胃腸薬などは、症状があるときに一時的に使うことを想定しているものが多いです。
H2ブロッカーが入った薬は、連続して使えるのは2週間までとされていることが多いです。長期間続けて使う必要がある場合は、胃の不調の背景に別の原因が隠れている可能性もあります。
自己判断で飲み続けず、一度医療機関を受診することがすすめられます。慢性的に胃の調子が気になる方は、医師に相談したうえで自分に合った対応を考えるとよいでしょう。
ほかの薬と一緒に飲んでも問題ありませんか?
薬の組み合わせによっては、注意が必要な場合があります。とくに制酸成分が入った胃薬は、ほかの薬の吸収に影響することがあります。抗生物質や一部の薬は、胃薬と時間をずらして飲むようすすめられることもあります。
複数の薬を服用している方は、飲み合わせを薬剤師に確認すると安心です。持病の治療薬を飲んでいる場合はとくに注意が必要です。市販薬を購入するときに、いま飲んでいる薬を伝えると、適切なアドバイスを受けやすくなります。
市販薬と処方薬の胃薬は何が違いますか?
市販薬は、比較的おだやかな症状に対して自分でケアすることを目的としています。成分の量が抑えられていたり、使用できる期間に制限があったりする点が特徴です。
一方、処方薬は医師が診察のうえで、症状や体質に合わせて選びます。市販薬よりも成分が強いものや、市販では手に入らない種類もあります。
市販薬で数日試しても改善しない場合は、処方薬が必要な状態の可能性もあります。その際は自己判断を続けず、医療機関を受診することがすすめられます。症状に合わせて使い分けることが大切です。
胃薬はどこで買えますか?
市販の胃薬は、ドラッグストアや薬局で購入できます。多くの商品はスーパーやコンビニでも取り扱われていることがあります。H2ブロッカーを含む胃薬などの第1類医薬品は、購入時に薬剤師から説明を受ける必要があります。
通販でも購入できますが、種類によっては購入時に確認が求められることもあります。どれを選べばよいか迷うときは、店頭で薬剤師や登録販売者に相談すると、症状に合った商品を提案してもらいやすくなります。
参考資料
- 太田胃散S 添付文書(株式会社太田胃散)
- 第一三共胃腸薬 添付文書(第一三共ヘルスケア株式会社)
- ガスター10 添付文書(第一三共ヘルスケア株式会社)
- スクラート胃腸薬 添付文書(エーザイ株式会社)
- パンシロンキュアSP 添付文書(ロート製薬株式会社)
- 大正漢方胃腸薬 添付文書(大正製薬株式会社)
- キャベジンコーワαプラス 添付文書(興和株式会社)
- セルベール整胃錠 添付文書(エーザイ株式会社)
まとめ
市販の胃薬は、症状のタイプに合わせて選ぶことで、より快適に不調を和らげやすくなります。
食べすぎには消化を助けるタイプ、胸やけや胃の痛みには胃酸を抑えるタイプなど、働き方に違いがあります。購入前には、用法用量や使用できる年齢、飲み合わせを必ず確認することが大切です。
とくにH2ブロッカーが入った薬は、使用できる期間や年齢に制限があります。数日使っても改善しない場合や、強い症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。どの薬を選べばよいか迷ったときは、店頭の薬剤師に相談すると安心です。

