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【薬剤師監修】デエビゴをはじめて飲む方へ|メリットや副作用・よくある質問をご紹介

【薬剤師監修】デエビゴをはじめて飲む方へ|メリットや副作用・よくある質問をご紹介

「寝つきが悪くて困ってるけど、デエビゴを服用して依存しないか不安…」
「医師にデエビゴを処方されたけど、怖くて飲むか迷っている…」
「どんな薬かよくわからないし、副作用があるって聞いて不安…」

このように悩んでいる人に向けて、本記事ではデエビゴの特徴や効果、副作用などを解説します。デエビゴ服用のメリットや注意点も紹介するので、睡眠に関する悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてください。

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監修者
木下 将吾のプロフィール写真

話せるメディカル株式会社 代表取締役|薬剤師

木下 将吾

6年制薬学部を卒業後、日本イーライリリー株式会社にて糖尿病・成長ホルモン領域のMRとして2年間従事。基礎インスリンから経口血糖降下薬まで幅広い製剤を担当し、多くの専門医とともに糖尿病治療を通じた患者貢献のあり方を検討。現在は、はなせる薬局の管理薬剤師・開設者として、医療機関連携を通じて患者さんへの貢献の幅を広げるべく活動している。

目次

デエビゴとは?

デエビゴとは、オレキシン受容体拮抗薬に分類されている睡眠薬になります。

名前の由来は、Day(日中)+Vigor(活力)+Go(ready to go)から来ており、夜によく眠れて日中に活力があるようにという想いが込められて作られている医薬品です。

睡眠薬の中でのデエビゴの位置づけ

デエビゴは、「オレキシン受容体拮抗薬」系統に属するお薬です。

睡眠の覚醒を保つ物質の信号をブロックして、眠りやすさと眠りの続きやすさを助けてくれます。

従来の睡眠薬は脳を鎮静させるものが多いですが、デエビゴは生体のリズムに関わる仕組みに働きかける点が特徴です。中途覚醒や早朝覚醒、熟眠感の不足に使われることが多く、入眠のしにくさにも効果が期待できます。

はなせる薬局 薬剤師
デエビゴは一般的に依存度の低い睡眠薬とされており、長期服用しても耐性がつきにくい医薬品になります。

デエビゴの値段

デエビゴの薬価は、以下の表の通りです。

用量薬価(1錠あたり)
2.5mg44.9円
5mg71.3円
10mg106.4円

出典:KEGG MEDICUS

詳しい負担額は処方日数や保険の自己負担割合によって変わるため、会計時に確認するようにしましょう。

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薬局で実際に支払う金額には、調剤料や管理料などが別途加わります。

デエビゴに依存性はある?

デエビゴは、従来の睡眠薬と比べ、依存のリスクが少ないことがポイントです。

従来の薬の多くは、脳全体を抑制することで強引に眠らせるため、連用すると薬に頼ってしまう「依存性」や、急にやめたときの「離脱症状」のリスクがありました。

しかし、デエビゴは、脳の覚醒を促すスイッチ(オレキシン)の働きをブロックすることで、自然な眠気をサポートします。脳の機能を抑え込むわけではないため、依存性や耐性がつきにくいと考えられています。

このため、デエビゴは慢性的な不眠症に対し、長期にわたって安心して服用しやすいお薬として注目されています。

デエビゴを服用するメリット

デエビゴを服用するメリットを前述した「依存性の低さ」に加え、3つほどご紹介いたします。

自然な眠気が強くなる

デエビゴは、覚醒を維持するオレキシンという物質の働きを弱めることで、体が本来持つ眠気を後押しします。

無理に意識を落とすのではなく、寝る時間が来たときにスムーズに眠りへ移れるよう整えるイメージです。就寝直前に服用し、暗い部屋で横になると効果を感じやすくなります。

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自然な眠気に近い状態で入眠でき、薬による「不自然な感覚」が残りにくいのが特徴です

中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害にも効果が期待できる

眠りに入るまでの時間だけでなく、「夜中に何度も起きてしまう」「明け方に早く目が覚めてしまう」「眠ったのに休んだ感じがしない」といった悩みにもデエビゴが使われます。

従来の医薬品では、入眠は良いものの、途中で目が覚めてしまう「中途覚醒」をカバーしきれないことがありました

デエビゴは、覚醒を促すオレキシンという物質の働きを長時間ブロックすることで、朝まで眠りをサポートできる点が特徴となっております。

30日までという処方制限がない

多くの睡眠薬は規制の関係で一度に処方できる日数が30日までに限られます。しかし、デエビゴはその区分に当てはまらないため、医師の判断で31日以上の処方が可能です。

長期通院が難しい人にとって、受診間隔を調整しやすい点はメリットです。ただし、定期的な診察で効き目や副作用を確かめることは怠らないようにしましょう。

デエビゴの服用で生じうる副作用

デエビゴは自然な眠りを後押しする薬ですが、人によっては以下のような副作用が出ることがあります。

生じる恐れがある副作用症状の特徴
眠気朝まで眠さが残る、注意力が落ちる。
運転や機械操作に注意。
頭痛頭が重い、軽い痛み。
多くは数時間でおさまることが多い。
めまい・ふらつき立ちくらみ、平衡感覚の低下を感じることがある。
悪夢悪夢を見る、眠りの質が下がる感じがする。
幻覚(非常にまれ)ごく一部でみられる報告。
気づいたら早めに受診。

症状の出方には個人差があり、強さや続く時間も人それぞれです。気になる変化があれば無理をせず、主治医に相談しましょう。

副作用が生じた場合は必ず医師に相談するべき

「副作用かな?」と思う変化に気づいたら、我慢せずに医師へ連絡しましょう。

「眠気やめまいが強い」「悪夢が続いてつらい」「頭痛が長引く」といった場合は、用量の見直しや飲む時間の調整で軽くなることがあります。

ただし、自己判断で中止したり、量を増減させたりすると、睡眠のリズムが乱れて体調を崩すおそれがあります。症状が出た日時や強さ、日中の困りごとを簡単にメモして伝えると、診察がスムーズに進み、お薬の量や種類を調整しやすくなります。

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デエビゴの服用する際の注意点

デエビゴの服用する際には、押さえておきたい注意点があります。詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

食事直後に服用すると入眠効果の発現が遅れる恐れがある

デエビゴは就寝直前に飲む薬ですが、食事の直後に服用すると、効き始めるまでの時間が延びやすいとされています。

特に、夜遅い食事や脂っこい料理のあとだと、胃の中に食べ物が残り薬が吸収されるまでに時間がかかります。夕食は就寝の2~3時間前にすませ、寝る直前に水で服用するとタイミングを合わせやすいでしょう。

はなせる薬局 薬剤師
服薬指導の際には「就寝する30分前から直前」に服用するようにお伝えすることが多いです。

服用後は車の運転や危険な作業(高所作業や機械操作)を控える

デエビゴの服用後は眠気や注意力の低下、ふらつきが出ることがあります。そのため、車や自転車の運転・高所での作業・機械の操作などの危険な行為は避けてください。

人によっては翌朝まで眠気が残ることもあるため、初めて飲む日や用量を増やした日は予定を軽めにし、体の反応を確かめると安心です。

通勤や送迎が必要な場合は、家族に頼む・公共交通機関を使うなど、あらかじめ安全策を用意しておきましょう。

アルコールとの併用は避ける必要がある

アルコールは、眠気を強めたりふらつきや記憶の抜けを起こしやすくしたりします。デエビゴと一緒に摂取すると、こうした作用が重なって安全性が下がるため、同日の飲酒は控えましょう。

寝つきを良くする目的でお酒を飲むのは、一時的には眠れても夜中に目が覚めやすく、睡眠の質を落としがちです。

どうしても付き合いで飲む予定がある日は、主治医に相談し、量を減らす工夫やノンアルコールの選択肢を考えておくと良いでしょう。

デエビゴにだけ頼るのではなく生活習慣を改善することも大切

薬は眠りの土台を整えるのに効果が期待できますが、睡眠の質を安定させるには生活習慣も同時に見直しましょう。

起床時刻を毎日そろえる・朝に日光を浴びる・午後遅い時間のカフェインを控える・就寝前1時間はスマホやPCから離れる、といった小さな工夫が効果的です。

運動も日中のウォーキングなど、無理のない範囲で取り入れるのがおすすめです。

効果と副作用には個人差がある

睡眠の悩みは人それぞれで、同じデエビゴでも効き方や感じ方が違います。年齢や体質、他の病気、併用している薬、生活リズムなどが影響します。

日中の眠気・ふらつき・悪夢など気になる症状が出たら、我慢せず早めに相談すると安心です。合わないと感じる場合も、一人で抱え込まず、医師に相談して最適な方法を探していきましょう。

はなせる薬局 薬剤師
副作用の症状を感じた際には、お医者さんまたは薬剤師に確認しましょう!

デエビゴに関するよくある質問

ここでは、デエビゴに関するよくある質問に回答します。

デエビゴと市販の睡眠薬の違いは?

デエビゴは処方薬で、覚醒を維持する物質オレキシンの働きを抑える仕組みです。一方、市販のドリエルやリポスミンなどの睡眠改善薬は主に抗ヒスタミン成分で眠気を促すため、作用の仕方が異なります。

主な違いは以下の通りです。

項目デエビゴ市販の睡眠改善薬
作用のしくみオレキシン受容体拮抗抗ヒスタミン作用
入手方法医師の処方が必要薬局で購入可
想定される悩み入眠困難と中途覚醒など一時的な入眠の補助
併用の可否医師・薬剤師に要確認処方薬との併用は避ける

どちらが合うかは症状や体質によって変わります。迷う場合は、医師に相談するのがおすすめです。

デエビゴにジェネリック医薬品はありますか?

現時点では、デエビゴと同じ有効成分を用いたジェネリック医薬品は国内で承認されていません。比較的新しい薬であるため、後発品の発売には時間がかかる見込みです。

費用が気になる場合は、処方日数や用量の調整、他の治療選択肢を含めて医師に相談しましょう。薬価や自己負担は保険の割合や調剤料でも変わるため、会計時に薬局で確認しておくと安心です。

飲んだ翌日にだるさが残ってしまうことはありますか?

デエビゴを服用した翌日に「ぼーっとする」「だるさが残る」といった症状が副作用として発生することがあります。

これは、デエビゴの有効成分(レンボレキサント)が体内で分解され、血中濃度が下がりきる前に起床時間となってしまうために起こります。

大きく原因は「服用時間が遅い」「睡眠時間が短い」「用量が合っていない」などの可能性があるため、発生した際は担当医にご相談するようにしましょう。

まとめ|デエビゴのことを正しく理解して服用するか決めよう

デエビゴは、「オレキシン受容体拮抗薬」系統に属するお薬で、自然な眠気が強くなる効果が期待できます。依存性が少なさや、30日という処方制限がない点もデエビゴのメリットです。

ただし、人によってはめまい・ふらつきや悪夢などの副作用が生じることもあります。服用中に困ったことがあったら医師に相談しましょう。また、デエビゴにだけ頼るのではなく生活習慣を改善することも大切です。

ぜひ、本記事の内容を参考にして、デエビゴを活用して睡眠に関するお悩みを解決に導いてください。

お薬の不安は薬局や薬剤師へのご相談もおすすめです。
はなせる薬局は待ち時間なしでスマホから服薬指導を受けれるサービスです。

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参考
デエビゴ添付文書
デエビゴお薬のしおり

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