夕方になると足がパンパンにむくむ、朝起きるとまぶたが腫れぼったい、指輪がきつく感じる。こうしたむくみの悩みを抱える方は少なくありません。病院に行くほどではないけれど、なんとか和らげたいと考えている方も多いと思います。
この記事では、むくみに用いられる市販の漢方薬の選び方と、おすすめの製品を7つご紹介します。あわせて使う際の注意点もお伝えします。
この記事を読んだ方にむくみの漢方について知ってもらうことで、自分に合った選択をするための参考になれば幸いです。
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むくみの漢方薬を選ぶポイント
むくみの漢方薬は、体質や症状のあらわれ方によって向いているものが異なります。ここでは選ぶときに確認したい点を整理します。
漢方の考え方では、むくみは体内の水分の巡りが乱れた状態と捉えられることが多いです。この水分の巡りを整える働きを持つ生薬が配合された処方が選ばれます。
選ぶ際は、まず体力があるかどうかを目安にするとよいとされます。体力が中くらいから充実している方向けの処方と、体力が低下している方向けの処方があるためです。
また、むくみと一緒にあらわれる症状も参考になります。冷えを伴うのか、汗をかきやすいのか、疲れやすいのかによって適した処方が変わります。
はなせる薬局 薬剤師パッケージに書かれた効能や体質の目安をよく読み、迷ったときは薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。
おすすめのむくみ市販漢方薬6選
体質や症状に合わせて選べるよう、代表的な6つの漢方薬をご紹介します。なお、こちらはランキングではございません。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

出典:Amazon
防已黄耆湯は、色白でぽっちゃりとした体型で、疲れやすく汗をかきやすい方のむくみに用いられることが多い漢方薬です。
体力があまりない方に向いているとされます。防已(ぼうい)や黄耆(おうぎ)といった生薬が配合され、水分の巡りを整える働きが期待されます。
膝に水がたまりやすい方や、下半身がむくみやすい方にもすすめられることがあります。汗っかきで疲れやすいタイプの方に合いやすい処方です。
ドラッグストアや薬局、通販で購入でき、価格は1500円から3000円前後が目安です。胃の不快感などがあらわれる場合があります。持病のある方は服用前に薬剤師へ相談してください。
五苓散(ごれいさん)

出典:Amazon
五苓散は、のどが渇いて尿の量が少なく、むくみがある方に幅広く使われる漢方薬です。体力に関わらず用いやすいとされ、二日酔いや吐き気、頭痛を伴うむくみにも用いられます。
沢瀉(たくしゃ)や茯苓(ぶくりょう)など、水分の巡りを整える生薬が中心に配合されています。飲みすぎた翌日のむくみや、雨の日に体調をくずしやすい方にも向いているとされます。
ドラッグストアや通販で入手でき、価格は1500円から3000円前後が目安です。まれに発疹などがあらわれることがあります。
はなせる薬局 薬剤師体質に合わないと感じたときは服用を中止し、薬剤師に相談してください。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

出典:Amazon
当帰芍薬散は、体力が低下し、冷え症で貧血ぎみの方に向いている漢方薬です。とくに女性のむくみや、生理不順、生理痛などの不調を伴う場合に用いられることが多いです。
当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)などの生薬が配合され、血の巡りと水分の巡りを整える働きが期待されます。手足が冷えやすく、疲れやすい方に合いやすいとされます。
ドラッグストアや薬局、通販で購入でき、価格は1500円から3500円前後が目安です。胃の不快感などがあらわれる場合があります。妊娠中の方は服用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
柴苓湯(さいれいとう)

出典:Amazon
柴苓湯は、吐き気や食欲不振、のどの渇きを伴うむくみに用いられる漢方薬です。小柴胡湯(しょうさいことう)と五苓散を組み合わせた処方で、水分の巡りを整えながら炎症を和らげる働きが期待されます。
体力が中くらいの方に向いているとされ、下痢や急な胃腸の不調を伴うむくみにも使われることがあります。
ドラッグストアや通販で入手でき、価格は2000円から4000円前後が目安です。まれに間質性肺炎などの副作用が報告されています。
はなせる薬局 薬剤師せきや息切れ、発熱が続く場合は服用を中止し、すぐに医療機関を受診してください。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

出典:Amazon
防風通聖散は、体力が充実し、おなかまわりに脂肪がつきやすい方のむくみに用いられる漢方薬です。便秘ぎみで、のぼせやすい方にも向いているとされます。
複数の生薬が配合され、水分や余分なものの排出を促す働きが期待されます。がっちりした体型でむくみやすい方に合いやすい処方です。
ドラッグストアや通販で購入でき、価格は2000円から4000円前後が目安です。下痢や腹痛、動悸などがあらわれる場合があります。体力が低下している方や胃腸の弱い方には向きません。服用前に薬剤師へ相談してください。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

出典:Amazon
牛車腎気丸は、体力が低下し、疲れやすく、手足が冷える中高年の方に用いられる漢方薬です。下半身のむくみや、しびれ、頻尿を伴う場合に使われることがあります。
地黄(じおう)や牛膝(ごしつ)などの生薬が配合され、体をあたためながら水分の巡りを整える働きが期待されます。加齢に伴う不調が気になる方に向いているとされます。
ドラッグストアや通販で入手でき、価格は2000円から4000円前後が目安です。胃の不快感や動悸があらわれる場合があります。胃腸の弱い方は慎重に使用し、薬剤師へ相談してください。
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むくみ漢方薬の即効性は?効果が現れるまでの期間と目安
「漢方薬を飲んだけど、すぐにむくみが取れない」と感じたことはありませんか。むくみに使われる漢方薬は、西洋医学の利尿剤のように数時間で効くタイプの薬とは異なります。体質そのものを整えながら、水分の巡りを徐々に改善していくのが漢方薬の基本的な考え方です。
早い方では服用開始から2〜3日で変化を感じ始めることがありますが、多くの場合は1〜2週間程度かけてじわじわと効果が現れてきます。体質改善を目的とする漢方薬は、即効性よりも持続的な効果を重視するため、あせらずに継続することが大切です。
漢方薬ごとの効果発現の目安
比較的早く効果を感じやすいとされるのは、五苓散(ごれいさん)や柴苓湯(さいれいとう)です。これらは体内の水分代謝を調整する作用があり、数日以内にむくみの軽減を実感される方もいます。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、水太り体質や冷え性など体質そのものにアプローチするため、効果が安定するまでに1〜2週間ほどかかることが一般的です。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、便秘をともなうむくみに用いられ、便通の改善とともにむくみも和らいでいくケースが多く見られます。牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は加齢による足のむくみなどに使われ、数週間単位でのじわじわとした改善が期待されます。
服用を続けても2週間以上変化が見られない場合は、体質に合っていない可能性もあります。そのようなときは、薬剤師や医師に相談して別の漢方薬への変更を検討するようにしましょう。
むくみ漢方を使う際の注意点
漢方薬は体質に合ったものを選ぶことが大切です。効能や体質の目安をよく確認し、あてはまるものを選ぶようにしてください。用法用量を守り、決められた回数を超えて飲まないことが基本です。
15歳未満のお子さまへの使用は製品ごとに定められた年齢や量を守る必要があります。妊娠中や授乳中の方、高齢の方、持病のある方や他の薬を飲んでいる方は、服用前に医師や薬剤師に相談してください。飲み合わせによって作用が強まる場合があるためです。
漢方薬を一定期間続けても症状が改善しない場合や、むくみが急に強くなった場合は、他の病気が隠れていることもあります。自己判断で続けず、医療機関を受診してください。
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むくみに効く市販の漢方薬に関するよくある質問
むくみに効く市販の漢方薬に関するよくある質問に回答します。
むくみの漢方は毎日飲んでも大丈夫ですか?
漢方薬は用法用量を守れば、一定期間続けて飲むことが想定されている製品が多いです。ただし漫然と長く飲み続けることはすすめられません。
1週間から1か月ほど続けても効果を感じられない場合は、体質に合っていない可能性があります。
その際は服用を中止し、薬剤師や医師に相談してください。
はなせる薬局 薬剤師目安の期間はパッケージに記載されていることが多いので確認しましょう。
漢方薬に依存性はありますか?
一般的にむくみに用いられる漢方薬に、強い依存性は知られていません。ただし体質に合わないまま飲み続けると、思わぬ不調があらわれることがあります。
とくに体力が低下している方が体力充実タイプの処方を飲むと、体に負担がかかる場合があります。自分の体質に合ったものを選び、決められた量を守って使うことが大切です。
市販の漢方と病院で処方される漢方は違いますか?
同じ名前の漢方薬でも、市販薬は病院で処方されるものより生薬の量が少なめに調整されていることがあります。これは安全に使えるよう配慮されているためです。
効き目が穏やかに感じられる場合もあります。むくみが強い場合や長く続く場合は、病院で相談すると体質に合った処方を受けられます。まずは市販薬で試し、改善しなければ受診を検討するとよいでしょう。
むくみの漢方はどこで買えますか?
むくみに用いられる漢方薬は、ドラッグストアや薬局、一部は通販で購入できます。第2類医薬品に分類される製品が多く、薬剤師や登録販売者から説明を受けて購入できます。
自分の体質に合うか迷うときは、その場で相談するのがおすすめです。
はなせる薬局 薬剤師通販の場合は効能や注意事項をよく読み、体質に合ったものを選ぶようにしてください。
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まとめ
むくみに用いられる市販の漢方薬は、体質や症状のあらわれ方によって向いているものが異なります。汗をかきやすい方には防已黄耆湯、冷えのある女性には当帰芍薬散など、自分に合った処方を選ぶことが大切です。
購入前には、効能や体質の目安をよく確認し、用法用量を守って使ってください。妊娠中の方や持病のある方は、服用前の相談が欠かせません。一定期間試しても改善しない場合や、むくみが急に強くなった場合は医療機関の受診を検討しましょう。
どれを選べばよいか迷ったときは、薬剤師や登録販売者に気軽に相談してみてください。
参考情報
出典:ツムラ防已黄耆湯エキス顆粒 添付文書
出典:ツムラ五苓散エキス顆粒 添付文書
出典:ツムラ当帰芍薬散エキス顆粒 添付文書
出典:ツムラ柴苓湯エキス顆粒 添付文書
出典:ツムラ防風通聖散エキス顆粒 添付文書
出典:ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒 添付文書


